看護師国家試験に不合格だった場合、その後はどうなる?

看護師国家試験に不合格だった場合、その後はどうなる?

看護師国家試験に不合格だった場合でも、看護師を目指せなくなるわけではありません。通常は、次回の看護師国家試験に改めて出願して再受験します。ただし、合格して免許登録を受けるまでは、看護師として業務を行うことはできません。

不合格だった後にまず確認すること

最初に、合否だけでなく、成績や学校からの案内を確認します。看護師国家試験は、必修問題と一般問題・状況設定問題について、それぞれ合格に必要な基準を満たす必要があります。

不合格の理由を確認すると、次回に向けた勉強方法を決めやすくなります。たとえば、必修問題の基準に届かなかった場合と、一般問題・状況設定問題の得点が不足した場合では、優先する対策が異なります。

  • 必修問題の基準を満たしていたか
  • 一般問題・状況設定問題の得点がどの程度だったか
  • 苦手な領域や、得点できなかった問題の種類は何か
  • 学校の再受験対策や個別相談を利用できるか

不合格後は次回の試験を受けられる

不合格者は、受験資格を満たしていれば、次回以降の看護師国家試験を受験できます。卒業した看護師学校に在籍し続けなくても、受験資格そのものが直ちになくなるわけではありません。

ただし、再受験は自動的に申し込まれるものではありません。次回の受験を希望する場合は、願書の提出、受験手数料の納付、必要書類の準備などを、定められた期間内に自分で行う必要があります。

出願方法や必要書類は年度によって案内が変わる可能性があるため、厚生労働省が公表する次回試験の「施行要領」や受験案内を確認してください。卒業証明書などの書類について不明な点がある場合は、卒業した学校や試験の問い合わせ窓口に確認します。

卒業した看護学校との関係はどうなるか

学校を卒業していれば、不合格になったことだけを理由に卒業が取り消されることは通常ありません。卒業後も、学校によっては再受験者向けの講座、模擬試験、学習相談などを利用できる場合があります。

ただし、卒業後の支援内容や利用期間は学校ごとに異なります。卒業した学校から連絡がない場合でも、次の点を問い合わせておくとよいでしょう。

  • 再受験者向けの講義や模擬試験があるか
  • 教員に成績や勉強方法を相談できるか
  • 図書館や学習室を利用できるか
  • 次回試験の出願について支援を受けられるか
  • 卒業生向けの就職・採用相談があるか

不合格のまま看護師として働けるのか

看護師国家試験に合格し、免許登録を受けるまでは、看護師として働くことはできません。看護師免許がない人が、看護師の名称を用いたり、看護師として業務を行ったりすることは認められていません。

新卒採用で内定を得ている場合も、国家試験に不合格だったときの扱いは勤務先の採用条件によって異なります。内定の取り消し、入職時期の延期、看護補助者など別の職種での勤務を提案されるケースもありますが、すべての職場で同じ対応になるわけではありません。

採用予定の病院や施設がある場合は、自己判断で出勤を続けず、次の内容を人事担当者に確認してください。

  • 不合格だった場合も雇用契約が続くか
  • 看護師以外の職種で勤務できるか
  • 給与や勤務時間、業務内容が変わるか
  • 次回合格後に看護師として配属される条件は何か
  • 再受験のための休職や勤務調整が可能か

看護師免許の登録は合格後に行う

国家試験に合格しても、合格通知を受けただけで看護師としての手続きがすべて終わるわけではありません。合格後は、免許申請を行い、籍への登録を受ける必要があります。

不合格の場合は免許申請に進めないため、看護師免許証も交付されません。再受験で合格した後に、定められた方法で免許申請を行います。

就職先から「免許登録済みであること」や「登録日以降に勤務すること」を求められる場合もあるため、合格後の手続きや勤務開始日は、勤務先と確認してください。

再受験までの期間にすること

再受験では、ただ勉強時間を増やすよりも、不合格の原因を分けて対策することが重要です。次の順番で取り組むと、学習計画を立てやすくなります。

  1. 成績を確認する。必修問題、一般問題、状況設定問題のどこで得点が不足したのかを確認します。
  2. 知識不足と解答 kỹ術の問題を分ける。知らなかったのか、問題文の読み違いなのか、時間が足りなかったのかを問題ごとに記録します。
  3. 学習範囲を決める。基礎医学、成人・老年・小児・母性・精神・在宅看護など、得点が安定しない領域を優先します。
  4. 必修問題を繰り返し確認する。必修問題の基準を満たせなかった場合は、一般問題より先に基礎知識を固めます。
  5. 時間を測って過去問題や模擬試験を解く。正解した問題も、根拠を説明できるか確認します。
  6. 定期的に学習計画を見直す。模擬試験の結果や間違いの傾向をもとに、勉強する領域を調整します。

再受験するか迷ったときの判断

看護師として働くことを希望しているなら、まず次回受験の条件と出願期限を確認し、再受験に向けた計画を立てるのが基本です。不合格が一度であっても、それだけで看護師になる道が閉ざされるわけではありません。

一方で、生活費や就職先の問題がある場合は、勉強だけに専念できないこともあります。その場合は、学校や採用予定先に相談し、看護師以外の職種で働きながら再受験する方法を含めて、勤務時間と学習時間を具体的に調整します。

看護師免許がない期間に医療機関で働く場合は、職種名、担当業務、給与、夜勤の有無などを雇用契約書で確認してください。「看護師候補」などの呼び方だけで、看護師と同じ業務ができると判断しないことが大切です。

看護師国家試験に不合格だった場合の要点

不合格後は、成績を確認して次回試験に出願し、必要な学習をやり直します。卒業後でも再受験は可能ですが、出願は自分で行う必要があります。

また、合格して免許登録を受けるまでは看護師として働けないため、内定先がある場合は、雇用契約と勤務条件をすぐに確認してください。最初に行うことは、成績の確認、卒業校への相談、次回試験の受験案内の確認です。