看護師免許取得後に必要な手続きは?

看護師免許取得後に必要な手続きは?

看護師国家試験に合格しただけでは、看護師として働くための免許登録は完了していません。合格後は、住所地を管轄する保健所などで看護師免許の申請を行い、籍(看護師名簿)への登録を受ける必要があります。

就職して看護師として業務に就く場合は、免許申請に加えて、勤務先や時期によって「看護師等の就業届」が必要になることがあります。氏名や本籍地など、免許登録の内容に変更が生じた場合は、別の手続きも必要です。

看護師免許取得後に最初に行う手続き

最初に行うのは、看護師免許の申請です。国家試験の合格通知を受け取ったら、必要書類をそろえて、住所地を管轄する保健所などの窓口へ申請します。

免許は合格によって自動的に発行されるものではありません。申請して看護師名簿への登録を受けなければ、看護師として業務を始めることはできません。

一般的に必要となる書類

申請に必要な書類は自治体や申請者の状況によって異なりますが、一般的には次のものを用意します。

  • 免許申請書
  • 医師による診断書
  • 戸籍抄本、戸籍謄本、または本籍地を記載した住民票など
  • 国家試験の合格証書、または合格証明に関する書類
  • 手数料分の収入印紙
  • 登録済証明書を希望する場合のはがきなど

診断書や戸籍関係の書類には、発行からの有効期間が定められている場合があります。また、住民票を使う場合は、マイナンバーが記載されていないものを求められることがあります。

必要書類、手数料、申請窓口は変更されることがあるため、申請前に住所地を管轄する保健所、都道府県の担当窓口、または厚生労働省の案内で確認してください。

免許申請から看護師免許証が届くまで

申請後、看護師名簿への登録が完了すると、看護師免許証が交付されます。免許証が届くまでの期間は、申請時期や審査状況によって異なるため、全国一律の期間として判断しないでください。

就職先から早めに免許登録の確認を求められている場合は、申請時に「登録済証明書」の発行を申請できるか、窓口で確認しましょう。ただし、登録済証明書は免許証そのものではありません。実際に看護師名簿への登録が完了していることを確認してから業務を始める必要があります。

就職後に必要になる「看護師等の就業届」

看護師として就業している人は、原則として2年ごとに「看護師等の就業届」を提出します。対象者は、保健師、助産師、看護師、准看護師として就業している人です。

就業届は、勤務先や雇用形態などを届け出るための手続きです。看護師免許の申請とは別の制度なので、免許を申請しただけで就業届を提出したことにはなりません。

就業届が必要になる時期

就業届は、原則として2年ごとの12月31日時点の就業状況をもとに提出します。提出期限や提出方法は、実施される年や自治体によって案内が変わることがあるため、勤務先の担当者や都道府県の案内を確認してください。

勤務先が取りまとめて提出する場合と、本人がオンラインなどで提出する場合があります。就職したばかりの人でも、対象となる時点で看護師として就業していれば、提出対象になる可能性があります。

まだ就職していない人や、対象となる時点で看護師として就業していない人は、就業届の対象になるかを自治体の案内で確認しましょう。未就業だからといって、看護師免許の申請まで不要になるわけではありません。

氏名や本籍地が変わった場合の手続き

結婚や離婚などで氏名が変わった場合、本籍地の都道府県が変わった場合などは、看護師籍の訂正と免許証の書換え交付申請が必要です。

この手続きは、単なる住所変更の届け出とは異なります。免許証や看護師籍に登録されている事項に変更があるかを確認し、変更がある場合は、変更内容を証明できる戸籍関係の書類などを準備します。

変更が生じた場合の申請期限が定められているため、変更後は早めに住所地を管轄する保健所などへ相談してください。必要書類や手数料は変更内容によって異なります。

看護師免許証をなくした場合

看護師免許証を紛失したり、破損したりした場合は、免許証の再交付申請を行います。紛失した免許証が後から見つかったときは、返納が必要になることがあります。

再交付の申請先や必要書類は、免許申請と同じく、住所地を管轄する保健所などで確認できます。免許証のコピーや登録済証明書を保管している場合は、申請時の確認に役立つことがあります。

看護師免許取得後の手続きを確認する順番

合格後は、次の順番で確認すると手続き漏れを防ぎやすくなります。

  1. 住所地を管轄する保健所などを確認する。
  2. 免許申請書、診断書、戸籍関係書類などを準備する。
  3. 必要な手数料を確認し、免許申請を行う。
  4. 就職先に、免許申請済みであることや登録済証明書の要否を伝える。
  5. 看護師名簿への登録完了と、免許証の交付状況を確認する。
  6. 就職後は、就業届の対象時期と提出方法を勤務先や自治体に確認する。
  7. 氏名や本籍地の変更、免許証の紛失があれば、別途の訂正・再交付手続きを行う。

看護師免許取得後の手続きで注意する点

「国家試験に合格した」「勤務先が決まった」「免許証が手元に届いた」は、それぞれ別の状態です。合格通知を受け取っただけで勤務を始めたり、就業届を提出しただけで免許登録が済んだと判断したりしないようにしましょう。

特に、申請書類の本籍地や氏名が現在の公的書類と一致しているか、診断書や戸籍関係書類の発行日が条件を満たしているかを確認することが大切です。不備があると、登録や免許証の交付が遅れる可能性があります。

看護師免許取得後にまず行うのは、保健所などでの免許申請です。その後、看護師として就業する人は、対象時期に就業届を提出します。氏名や本籍地の変更、免許証の紛失がある場合は、それぞれ訂正や再交付の手続きが必要です。