看護師の仕事と子育て、子どもの学校生活は両立できます。ただし、夜勤や不規則な勤務、急な呼び出しへの対応が必要になるため、勤務先の働き方と家族・周囲の支援を先に整えることが重要です。
特に、保育園の送迎だけでなく、小学校入学後の登校時間、長期休暇、学校行事、子どもの急な体調不良まで考えて勤務形態を選ぶ必要があります。
看護師の仕事と子育てを両立しにくい理由
看護師は、勤務時間と子どもの生活時間が合わないことが、両立の大きな負担になります。
- 早番・遅番で送迎時間に間に合わないことがある
- 夜勤中に子どもの対応ができない
- 残業や申し送りで退勤時間が延びることがある
- 土日祝日や年末年始に勤務する場合がある
- 子どもの発熱や学校からの呼び出しがある
- 授業参観、面談、運動会などの学校行事と勤務が重なる
子どもが保育園に通っている間は、延長保育や病児・病後児保育が利用できる場合があります。一方、小学校に入ると、保育園よりも預かり時間が短くなることや、夏休みなどの長期休暇があることに注意が必要です。
両立しやすい勤務形態を選ぶ
両立しやすさは、看護師という職種だけでなく、勤務先の勤務形態や職場の理解によって大きく変わります。
| 勤務形態 | 両立で確認したい点 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 日勤のみ | 始業・終業時刻、残業、土日勤務の有無 | 子どもの生活リズムを優先したい場合 |
| 夜勤あり | 夜勤回数、夜勤中の預け先、翌日の勤務 | 家族の協力や夜間保育を確保できる場合 |
| 短時間勤務 | 利用できる期間、給与・賞与、対象となる子どもの年齢 | 送迎時間を確保したい場合 |
| パート勤務 | 勤務日数、曜日固定の可否、社会保険の条件 | 学校行事や家庭の予定に合わせたい場合 |
| 外来・健診など | 土日勤務、残業、予約状況による忙しさ | 夜勤を避けたい場合 |
「日勤のみ」と書かれていても、残業や休日勤務がないとは限りません。求人票だけで判断せず、面接や問い合わせで具体的な勤務時間を確認しましょう。
子どもの学校生活と両立するための確認ポイント
小学校入学後は、保育園時代とは違う時間の制約が増えます。勤務先を選ぶときは、次の点を具体的に確認します。
- 始業時刻までに子どもを登校させられるか
- 学童保育の終了時刻に退勤できるか
- 残業が発生した場合の迎えを誰が担当するか
- 土曜日や長期休暇中の預け先があるか
- 入学式、授業参観、個人面談、運動会に休みを取れるか
- 子どもの発熱時に早退や休暇を取りやすいか
- 学校からの連絡を受ける人を決めているか
たとえば、始業時刻が8時で、子どもの登校時刻が8時15分なら、その勤務を続けるには家族の送迎やファミリー・サポートなど別の手段が必要です。勤務時間と学校の時刻を並べて、毎日の移動まで含めて考えると無理のある予定に気づきやすくなります。
夜勤を続ける場合に必要な準備
夜勤を続けるなら、夜勤中だけでなく、夜勤の前後に子どもの生活を誰が支えるかまで決めておく必要があります。
- 夜勤の日に子どもを預ける人や施設を決める
- 夕食、入浴、宿題、就寝までの担当者を決める
- 子どもの急な発熱時に迎えに行く人を決める
- 夜勤明けの日の送迎や家事の負担を調整する
- 夜勤回数が家庭の生活に合っているか、職場と相談する
祖父母に頼る場合も、年齢、健康状態、住んでいる場所、対応できる曜日を確認しておきます。「困ったときは家族に頼る」とだけ決めておくと、急な呼び出しで対応できないことがあります。
夜勤専従や夜勤回数の少ない働き方が可能かどうかは、勤務先によって異なります。給与だけでなく、夜間の預け先や翌日の休息まで含めて判断しましょう。
子どもの急な休みや学校行事に備える方法
子どもの体調不良や学校行事を一人で対応し続けるのは難しいため、複数の対応方法を準備しておくことが大切です。
- 配偶者や家族の休みを確認する
- 病児・病後児保育の利用条件を調べる
- 自治体や民間の送迎・預かりサービスを確認する
- 職場の子育て支援制度と休暇制度を確認する
- 学校の年間行事予定を早めに職場へ共有する
- 職場の同僚と勤務交代のルールを確認する
病児・病後児保育は、施設によって対象年齢、利用時間、定員、医師の診断書などの条件が異なります。必要になってから探すのではなく、子どもが元気な時期に登録方法と利用手順を確認しておくと、急な発熱時に動きやすくなります。
職場を選ぶときに確認したい質問
看護師の求人を比較するときは、次の質問を面接や問い合わせで具体的に聞きましょう。
- 子育て中の職員は、どのような勤務形態で働いているか
- 日勤の始業・終業時刻と、残業の頻度はどの程度か
- 夜勤の回数や曜日は相談できるか
- 子どもの行事や通院で休暇を申請できるか
- 子どもの急な発熱による早退や欠勤にどう対応しているか
- 短時間勤務や勤務時間の変更を利用できる条件は何か
- 院内保育所や託児施設がある場合、対象年齢と利用時間はどうなっているか
- 土日祝日、年末年始、長期休暇中の勤務はあるか
「子育てに理解があります」という説明だけでなく、実際の勤務時間、休暇の取り方、残業の有無を確認することが重要です。可能であれば、同じ職場で子育てをしている看護師の働き方も聞いてみましょう。
両立が難しいと感じたときの見直し方
両立できない原因を「自分の努力不足」と考える必要はありません。勤務時間、夜勤回数、通勤時間、家族の分担のどこに負担が集中しているかを分けて考えます。
- 送迎、食事、宿題、入浴、学校行事などの負担を書き出す
- 自分以外に任せられる作業を家族と分ける
- 夜勤回数や勤務日数を一時的に調整できるか相談する
- 通勤時間や残業の少ない職場への異動・転職を検討する
- 収入、勤務時間、子どもとの時間を比べて優先順位を決める
勤務日数を減らすと収入や社会保険の加入条件などが変わる場合があります。働き方を変える前に、給与、手当、賞与、保険、雇用契約の条件を確認してください。
看護師と子育て、学校生活を両立するための結論
看護師の仕事と子育て、子どもの学校生活は、勤務時間と預け先、家族の分担、職場の休みやすさを具体的に確認すれば両立を目指せます。
まずは、子どもの登校・下校時刻と学校行事を一覧にし、希望する勤務の始業・終業時刻と照らし合わせてください。そのうえで、夜勤や残業への対応者、急な呼び出しの連絡先、利用できる預け先を決めると、自分に合う働き方を判断しやすくなります。







