看護師国家試験の必修問題はどう対策する?

看護師国家試験の必修問題はどう対策する?

看護師国家試験の必修問題は、過去問題を繰り返し解き、正答の理由まで説明できる状態にすることが基本です。必修問題は合格基準が高く、近年は50問中40点以上、つまり8割以上が目安とされています。ただし、出題数や採点の扱いは受験年度で確認し、必修問題だけでなく一般問題・状況設定問題も並行して対策しましょう。

看護師国家試験の必修問題とは

必修問題は、看護師として働くうえで特に重要な基礎知識や判断力を問う問題です。人体の構造と機能、基礎看護学、健康支援と社会保障制度、薬理、感染対策など、広い分野から出題されます。

一般問題や状況設定問題と比べて、1問あたりの配点や問題形式が異なることがありますが、必修問題は一定の得点を取れないと、全体の得点が高くても合格できない点に注意が必要です。

必修問題の合格基準は、近年では50問中40点以上、8割以上とされることが多いものの、受験年度によって確認が必要です。受験する回の合格基準や出題数は、厚生労働省が公表する資料で確認してください。

必修問題の対策は「過去問・復習・反復」の順で進める

必修問題対策では、最初から参考書をすべて読み込むより、過去問題を解いて知識の不足部分を把握する方法が効率的です。次の順番で進めると、勉強する範囲を絞りやすくなります。

  1. 過去問題を時間を測って解く
    まずは現在の得点を確認します。正解した問題でも、理由を説明できないものには印を付けてください。
  2. 間違えた理由を分類する
    知識不足、問題文の読み違い、数字や基準の混同、迷って偶然正解した問題に分けます。
  3. 解説や教科書で根拠を確認する
    正解の選択肢だけでなく、他の選択肢がなぜ誤りなのかも確認します。
  4. 数日後に同じ問題を解き直す
    解説を読んだ直後ではなく、時間を空けて正解できるかを確かめます。
  5. 別の年度の問題で確認する
    同じ知識が別の聞き方で出ても答えられるかを確認します。

過去問の答えを覚えるだけでは、問題文や選択肢が変わったときに対応できません。「なぜその答えになるのか」「どの条件なら答えが変わるのか」まで説明できるようにしましょう。

必修問題で優先して勉強したい分野

すべての分野を後回しにするのではなく、過去問で繰り返し問われる基礎事項と、自分が間違えやすい分野から優先します。特に次の内容は、用語や数値をあいまいにしないことが大切です。

  • 人体の構造と機能、主な臓器の働き
  • バイタルサインの基準や観察項目
  • 感染対策、標準予防策、手指衛生
  • 看護技術の目的、手順、実施時の観察点
  • 薬物の作用、副作用、投与時の注意点
  • 急変時の初期対応と安全確認
  • 母子、成人、老年、精神、在宅看護の基本事項
  • 保健師助産師看護師法や医療安全に関する基礎知識
  • 社会保障制度、介護保険、訪問看護などの基本

ただし、出題傾向だけを理由に特定分野を勉強しないのは危険です。必修問題は広い範囲から出題されるため、苦手分野を残したままにせず、基礎を一通り確認したうえで重点分野を繰り返してください。

数字や基準は一覧表にして覚える

必修問題では、年齢、基準値、投与量、制度の対象、感染対策の方法など、数字や条件を問う問題があります。文章を何度も読むより、自分で一覧表を作り、似た内容を並べて比較する方が混同しにくくなります。

一覧表には、単に数字を書くのではなく、次の項目を加えてください。

  • 何の数字・基準なのか
  • 対象となる年齢や状態
  • 単位
  • 基準を外れた場合に考えること
  • 似ている数値との違い

制度や法律の内容は変更されることがあります。古い参考書だけで判断せず、受験年度に対応した教材や公表資料で確認しましょう。

必修問題の点数を安定させる勉強方法

本番で8割を取るには、模擬問題で一度だけ合格点を取るのではなく、複数回続けて安定して合格点を超えることを目指します。

たとえば、学習初期は必修問題を1回分解いて弱点を確認し、その後は毎日一定数の問題を解きます。学習が進んだら、時間を測って50問程度をまとめて解き、本番に近い条件で確認します。

点数を記録するときは、正答率だけでなく次の内容も残すと改善点が分かります。

記録する項目 確認すること
得点 合格基準に届いているか
間違えた分野 特定の分野に偏っていないか
迷った問題 正解していても根拠があいまいではないか
解答時間 時間をかけすぎていないか
間違いの原因 知識不足か、読み違いか

正答率が8割ぎりぎりの場合は、合格基準を超えたとは考えず、さらに余裕を作る必要があります。本番では緊張や見慣れない表現によって、普段より点数が下がる可能性があるためです。

問題文と選択肢の読み方を身につける

必修問題では、知識があっても「最も適切なもの」「誤っているもの」「優先するもの」などの条件を読み落とすと失点します。問題を解くときは、最初に問われている内容を確認し、否定語や優先順位を示す言葉に印を付けましょう。

特に注意したい表現は次のとおりです。

  • 正しいもの、誤っているもの
  • 最も適切なもの
  • 最初に行うこと、優先すること
  • 禁忌となるもの、避けるもの
  • 正常、異常、基準値を外れるもの

解答後は、正解したかどうかだけでなく、「問題文のどの条件を根拠に選んだか」を確認してください。条件を説明できなければ、再復習が必要です。

直前期は新しい教材を増やしすぎない

試験直前は、これまでに間違えた問題、数字や制度の一覧、苦手分野のまとめを中心に復習します。新しい教材を次々に増やすと、復習が不十分になり、覚えた内容を確認する時間が減ることがあります。

直前期に最低限確認する内容は、次の3つです。

  • 過去に間違えた必修問題
  • 何度も迷う用語、数字、基準
  • 感染対策、医療安全、看護技術などの基本事項

前日は徹夜で知識を詰め込むより、持ち物や会場までの経路を確認し、睡眠時間を確保することを優先しましょう。

必修問題対策で避けたい失敗

最も避けたいのは、過去問の正解番号だけを暗記することです。出題の形式が変わったときに、根拠を使って判断できなくなります。

また、必修問題だけを勉強して一般問題や状況設定問題を後回しにする方法も適切ではありません。看護師国家試験は全体の得点も合否に関わるため、必修問題の基礎を固めながら、一般問題と状況設定問題にも学習時間を配分してください。

過去問で点数が伸びない場合は、問題数を増やす前に、間違いの原因を確認します。知識不足なら教科書に戻り、読み違いなら設問の条件に線を引くなど、原因に合った対策を取ることが重要です。

まとめ

看護師国家試験の必修問題は、過去問を解き、間違えた理由と正答の根拠を確認し、時間を空けて解き直す方法で対策します。目標は一度だけ合格点を取ることではなく、受験年度の合格基準を安定して上回ることです。

まずは必修問題を1回分解き、得点、間違えた分野、迷った問題を記録してください。その結果をもとに弱点を復習し、一般問題・状況設定問題の学習も並行して進めましょう。