准看護師から看護師を目指せる通信制課程とは?

准看護師から看護師を目指せる通信制課程とは?

准看護師から看護師を目指す通信制課程とは、准看護師免許を持ち、一定の実務経験がある人を対象にした「看護師学校養成所2年課程(通信制)」です。働きながら学びやすい一方、すべての授業がオンラインで完結するわけではありません。課題学習に加えて、登校して受ける授業や実習などが必要です。

准看護師から看護師になる通信制課程とは

通信制課程では、看護師に必要な知識や技術を2年間で学び、修了後に看護師国家試験の受験を目指します。准看護師としての実務経験を生かしながら、仕事と学習を両立しやすい点が特徴です。

ただし、通信制課程を修了しただけで看護師免許を取得できるわけではありません。課程を修了したうえで、看護師国家試験に合格し、免許申請を行う必要があります。

入学できる人の主な条件

通信制の2年課程は、誰でも入学できるわけではありません。一般には、次の条件を満たすことが必要です。

  • 准看護師免許を取得している
  • 准看護師免許取得後、准看護師として7年以上の実務経験がある
  • 入学を希望する学校が定める出願資格を満たしている

実務経験の数え方や、勤務先として認められる施設、就業証明書の書式などは学校によって異なる場合があります。7年の条件を満たしていると思っていても、出願前に志望校へ勤務期間の扱いを確認してください。

実務経験が7年未満の場合

准看護師としての実務経験が7年未満の場合、通信制の2年課程には出願できないことがあります。その場合は、全日制や定時制など、別の看護師学校養成所2年課程が進路の候補になります。

学校によって募集区分や入学条件が異なるため、実務経験の年数だけでなく、准看護師免許を取得した時期と勤務期間を整理して確認しましょう。

通信制でも通学や実習は必要

看護師の通信制課程は、教材やオンラインなどを使って自宅で学ぶ時間が多い課程です。しかし、自宅学習だけで看護師国家試験を目指せる課程ではありません。

学校によって内容は異なりますが、一般に次のような学習があります。

  • テキストやオンライン教材を使った学習
  • レポートや課題の提出
  • 登校して受ける面接授業や演習
  • 看護技術の演習
  • 医療機関などでの実習
  • 定期試験や単位認定に必要な学習

登校日数、実習の時期、実習先の決め方、オンライン授業の有無は学校ごとに違います。入学前には、募集要項で「登校日数」「実習日数」「実習場所」「仕事との両立方法」を確認することが重要です。

通信制課程を修了して看護師になるまでの流れ

  1. 自分の出願資格を確認する
    准看護師免許の取得時期と、准看護師としての勤務期間を確認します。勤務先から実務経験証明書を取得できるかも確認します。
  2. 学校の募集要項を比較する
    修業年限、登校日数、実習の場所と時期、選考方法、学費、通学しやすさを比べます。
  3. 出願・入学試験を受ける
    願書、准看護師免許の写し、実務経験を証明する書類などを、学校の指定どおりに提出します。
  4. 課題学習と授業・演習を進める
    提出期限を管理しながら、自宅学習、登校授業、看護技術の演習に取り組みます。
  5. 必要な実習を修了する
    学校が定める実習に参加し、必要な単位を取得します。勤務先で実習できるとは限らないため、実習先の条件を事前に確認します。
  6. 課程を修了して看護師国家試験を受験する
    卒業または修了に必要な単位を取得した後、看護師国家試験を受験します。
  7. 国家試験合格後に免許申請を行う
    国家試験に合格した後、必要な手続きを行い、看護師免許を取得します。

通信制・全日制・定時制の違い

どの課程が向いているかは、実務経験、勤務状況、通学時間、学習に使える時間によって変わります。

課程 学び方の特徴 向いている人
通信制 自宅学習を中心に、登校授業や実習を組み合わせる 准看護師として働きながら学びたい人
全日制 平日の日中に通学して授業や実習を受ける 仕事を休職・退職するなどして、学習を優先できる人
定時制 昼間または夜間など、学校が定めた時間帯に通学する 勤務を続けながら、決まった時間に通学できる人

通信制は通学の負担を抑えやすい一方、課題を自分で計画的に進める必要があります。勤務時間が不規則な人は、実習や登校日と勤務が重ならないかを特に確認してください。

通信制課程を選ぶときの確認項目

学校名や学費だけでなく、次の項目を同じ条件で比較すると、自分に合う課程を判断しやすくなります。

  • 自分の実務経験が出願資格に当てはまるか
  • 2年間の登校日数と授業の曜日・時間
  • 実習の期間、場所、交通費や宿泊の必要性
  • 勤務先を実習施設として利用できるか
  • 課題の提出方法と提出期限
  • 学費の総額と、別途必要になる教材費・実習費など
  • 休学、留年、単位修得、再試験に関する規定
  • 看護師国家試験の受験に必要な修了条件

学費は学校によって異なり、授業料以外に入学金、教材費、実習費、傷害保険料などが必要になる場合があります。学校の案内に記載がない費用を含めて総額を判断するのではなく、入学前に必要費用と在学中の追加費用を問い合わせてください。

働きながら続けるための注意点

通信制課程では、勤務のない日に課題をまとめて行うだけでは間に合わないことがあります。入学前に1週間の勤務時間と学習時間を書き出し、課題の締切や登校日を入れられるか確認しましょう。

特に、次のような場合は早めの確認が必要です。

  • 夜勤や長時間勤務が多い
  • 遠方の実習先へ通う必要がある
  • 家族の介護や育児でまとまった時間を取りにくい
  • 勤務先から実習や登校のための休みを取りにくい

学校によっては、入学相談で学習スケジュールや実習について相談できます。出願前に、勤務を続けた場合の登校・実習日程を具体的に確認しておくと、入学後の予定を立てやすくなります。

准看護師から看護師を目指す通信制課程のまとめ

准看護師から看護師を目指す通信制課程は、主に准看護師免許を持ち、一定の実務経験がある人を対象にした2年課程です。働きながら学びやすい一方、登校授業、看護技術の演習、実習があるため、完全なオンライン課程ではありません。

まずは、准看護師免許の取得時期と実務経験を確認し、出願資格に当てはまる学校の募集要項を比べてください。そのうえで、登校日数、実習先、学費、勤務との両立方法を学校へ確認することが、通信制課程選びの最初の一歩です。